マキ、チカ(旦那さんが奥尻出身)と一緒に行く。
一泊旅行にしたかったのだけど泊る所がどこもいっぱいで、結局日帰りすることになった。

■5:00AM 集合
前日は「運転手だからしっかり寝なくては」と思っていたのに
ほとんど寝れず、うつらうつらしただけで3時に起きた。
シャワーに入って身支度を整え、時間通りにマキ達が来た。
この人たちが時間通りに行動するなんて、びっくり。
私の車に乗り換えて、江差へ移動。途中のコンビニで買い物し、
車内で朝食。

■7:00AM 江差→奥尻
奥尻行きのフェリーの料金は 3種類ある。
一等ラウンジ:4290円 リクライニングシートの指定席
一等和室  :3770円 個室のお座敷 他のお客さんと相部屋
二等:2100円 カーペット敷きのフロア 寝る人、宴会をする人いろいろ

私達はふんぱつして、一等ラウンジへ。
50席ほどあるが、お客さんは私達の他は、熟年カップル2組だけ。
テレビを見ながらフロアの長いソファーでくつろぐ。

しばらくすると、船員さんが来て私たちだけに「操縦室を見学しませんか?」
と声をかけてくれた。
え〜うれしい、行きます行きます!ふたつ返事でついて行く。

そこには男性の船員の方が6名。運転はすべてコンピュータまかせらしく、
タバコをくわえ、コーヒーを飲みながらみなさんリラックスモード。
出航してしまえば、ただ見張っているだけの時間らしい。

マキとチカは海を眺めながら、景色いいね〜などと言っている。
私は機械に興味があり、これなんですか?を連発し、いちいち説明させた。
季節によっては、イルカやクジラを見ることができるそうだ。

船長室にも案内され入っていくと、船長は寝ながら新聞を読んでいた。
「おぅ、入れ入れ。お前たちどっから来たんだ?」
お前たちって、私ら客なんですけどね…やっぱり海の男は荒々しい感じだ。

ちょっとした世間話などしたところで、「結婚してんのか?」と聞かれる。
チカは二十歳の時に結婚して小6の子供(双子ちゃん)がいて、
今でも旦那さんとラブラブの幸せ者だ。
マキは独身(本当はバツイチ、子供なしだけど、バツイチの事は言わなかった)
私は一応結婚してる…とお茶をにごそうと思ったら、船長の標的は私になった。

「別れるのか?なんでよ?」
「えーまぁ性格の不一致ですねぇ」
「それは表面的な話だべ?だいたい"性の不一致"なんだよ。
 旦那のセックスは良くなかったのか?」
なんてストレートな!!!
私は何も言ってないのに、チカが横でふざけてうなずいたりする
もんだから、もう船長は止まらなくなってしまった。

「あんたはあっちの方は激しいのか?」
「いやぁ…」
「じゃあ旦那が激しいんだな?それで嫌になっちゃったのか?
そりゃーあんたが贅沢だ。別れんのか?」
「たぶん…」
「別れたら俺に電話よこせ、写真見せるわ」
と船長が出したのが船員の船舶免許の顔写真。
そういうのお客さんに見せていいんですか?
「こいつはちょっとハゲてるけど、いい奴だから。
 あ、そういえばいい奴まだいるわ。
 おーい、Kいるかー?ちょっと来いや〜」

Kさん(36)登場。さっき、機械のこととか熱心に説明してくれた人だ。
「おいK、この姉ちゃんもうすぐ旦那と別れるんだってよ。
そしたらおまえとちょうどいいべや」
Kさん薄笑い。

船長室を出て、船長と操縦室に戻る。
船長はそこにいた全員に私のことを話す。
「セックスが合わないんだってよー。
 旦那が激しくて激しくて毎日なんだと。
 だから疲れてしまってもうすぐ別れるんだとー」
「そりゃー大変だなぁ」「Kもバツイチだし、丁度いいべ」「年も近いしなぁ」
「その隣のお姉ちゃん(チカ)は、旦那とらぶらぶなんだってよ。
旦那のひざに座ってテレビ見るんだとよー」
チカも余計な事言うから、ネタにされた。

Kさんは私に近づいてきて「ライオンに食われた女優に似てるね」
はぁ?誰だよ、それ。ライオンに食われて生きてる女優って…
褒めてんのかよ?

そろそろ奥尻に着きそうになり、ラウンジに戻ろうとしたら、
Kさんが近づいてきて
「日帰りなんでしょ?じゃあ、帰り待ってるから」と私にささやいた。

こんなのってあり? いつもこんなことやってんの?
操縦室なんて一般人を入れちゃいけないでしょ?
同じラウンジにいた熟年カップルには声をかけなかったもんな。
あんたら、ちゃんと仕事しなよ。
船長、ぶっちゃけすぎ。

せっかく高いラウンジを取ったのに、ほとんど操縦室や船長室にいた。
ため息つきつつ、出発から2時間、奥尻へ到着。

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