今日の日記

2003年9月2日
夜、海くんはビールを飲みながらテレビを見ていた。
なにげなくその話は始まってしまった。
またか。今さらまたその話をするつもり?と心の中で思う。

最近 海くんはセックスしたくてしょうがない日があるそうだ。
でもそれは私では解消してあげられない。
「私とそういうことしたいわけじゃないんでしょ?(だったらそんなこと私に言うな)」
「うん、無理。…自分に言い聞かせてきたんだ。
 隣で寝てる人に自分は嫌われてるんだから、
 手を出しちゃいけないって」
「嫌いじゃないって何度言ったらわかるの?」
「じゃあなんで俺のこと拒否したわけ?」
「仕事も家事も忙しくて疲れてたの。
 早く寝たかったの。
 少し家事を手伝ってって言ったのに、音を上げるのが早いって言って
 アンタ何も手伝ってくれなかったじゃない?」

いつもこの繰り返し。もう何度同じことを言ったのだろう。

私の身体の変化にも話がおよぶ。
結婚してから全然濡れなくなってしまったこと。
そんな女とセックスしても面白くないこと。
セックスは自分の中で、とっても大切なことで、
それを拒否されるということは自分自身を
否定されるのと同じぐらいの意味を持つということ。

海くんに対する不満が爆発して、酷い言葉で拒否してしまったのは確か。
それがきっかけで海くんが鬱のようになってしまった。
私の気持ちもわかって欲しかったという思いもあるが、海くんのことが好きだから可哀相なことをしてしまったと、今はとても後悔している。
優しい態度ができるのも、後悔からきていると思う。

そんな海くんが、泣いている。
真面目に仕事して給料もらってほとんどお前に渡しても、
若い奴らに混じってサッカーを頑張っても、
サーフィンを一生懸命やっても、
一緒に歩いても恥ずかしくない体型でいたいからトレーニングしてたのに、
結婚した相手に拒否されるんだよ。
俺がやってきたことって意味ないんじゃない?

昼間は優しいのに、夜はどうして冷たいのかなって、
訳わかんなくて悩んで、眠れなくてさ。
拒否したくせに、別れたくないってどういうことなの?
拒否したくせに、一緒にいたいなんてずるいよ。

まるで子供のように泣いている。
「ごめんね」
背中をさすって手に触れようとした瞬間、私の手は振り払われた。

もうこの人にしてあげれることって、何も無いのかもしれない。

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